2012-12-15

浅草の地下街で


   浅草の地下街の一番奥。 なにやら断続的に音が聞こえてくる。
   小さな看板が出ていて、どうやら何かのお店のようだ。 だが食べ物や喫茶店という感じでもなく、人はといえば奥に男性が一人。
   いつもなら声をかけて撮影の許可を得るのだが、その後ろ姿から発せられている熱気とノリノリ感に声を掛けるのをやめた。 どうやら何かをミシンで縫っているようなのだが、声を掛けて手を止めたら、それまで縫った部分と、それ以後に縫う部分とで気持ちが分断されて完成しなくなってしまう気がしたからだ。


   またいつか行ってみようと思う。 「福ちゃん」でやきそば食べてから。